2011-01-01から1年間の記事一覧
プトラマレーシア大学でOryzias(メダカ)属魚類の国際シンポジウムを開催しました。 比較的小規模なシンポジウムですが、気楽に話ができていい感じでした。 シンポジウムの後、現地のメダカの分布調査に行きました。日本のメダカとは近縁だけど違う種(ジャ…
10月22,23日に研究所の一般公開があり、多くの方にご来場いただきました。 私たちのグループは、研究全体の概要紹介ではなく、身近なのにあまりじっくり観察されることのないフジツボに絞って展示しましたが、なかなか好評だったと思います。 説明係は学生…
大学や大学院の多くの講義において、レポートで成績評価します。 これまで私が受け持った講義に関して言えば、がっかりするようなレポートはまれで、殆どの学生が一定レベル以上のレポートを出してくれます。授業中居眠りする人も少ないので、基本的に真面目…
「石の上にも3年」といいます。これは研究にも当てはまると思います。 3年間ひとつのテーマに取り組むと、そのテーマについて80%ぐらい理解できる気がします(単なる感覚ですが)。まずは3年ぐらい経験を積んで、色々なことが見えるようになったところでテー…
自分で書いた論文のひとつの「被引用数」が最近100を超えました。 「被引用数」とは、論文が他の論文に引用された回数で、その論文が世の中に与えた影響の指標となります。分野にもよりますが、100を超えるとまずまずのヒット作と言えます。 この論文、内容…
英語の論文が読めて、英語の論文が書けるようになれば、英語でプレゼンすること自体はそれほどの難関ではないように思います(質疑応答は別として)。図表と原稿をきっちり準備して、あとはその通り実行するだけです。ただし、英語に十分自信がある人以外は…
殆どの大学や大学院の入試には英語の試験があります。 研究者にとって、英語は本当に必要なのでしょうか? 私は、答えはYesだと思います。 まず、研究を始めるためには、既存の情報を知る必要がありますが、その多くは英語で書かれています。ですから、まず…
自分の研究テーマに関蓮する情報をどうやって手に入れればよいのでしょうか? 書籍を読む もし研究テーマに関連する学術書があるなら、情報を体系的に知ることができます。しかし、書籍の場合、確立された情報を中心に執筆されることが多いうえ、原稿が書か…
studyという英単語の訳は何でしょう。 一般には「勉強(する)」ですね。 しかし、研究者にとっては、この単語は「研究(する)」なのです。 大学院生には、自分で「研究」して新しい知見や技術を生み出してほしいと思います。 ただ受け身で「勉強」していて…
「物言わぬ貝」の「貝」とは、たぶん二枚貝のことではないでしょうか。 何となくぴったり殻を閉じる感じがそれっぽいように思います。 巻貝は活発に動き回るし、イメージが違う気がします。 では、二枚貝は本当に物を言わないのでしょうか? もちろん人間の…
「物言わぬ貝」という言葉があります。 殻を閉じてじっとしているのが貝のイメージなのでしょう。 私はそんな二枚貝のイガイ類と、魚類のメダカ類を主に使って、生物の環境適応の研究をしています。 メダカの方は、行動を見ていると、体調がよいのか悪いのか…