N501Y 塩基ひとつで…

今問題になっている新型コロナウィルスの変異N501Y。

タンパク質のアミノ酸配列の501番目のアミノ酸がN(アスパラギン)からY(チロシン)に変わったという意味です。

こういう表現が普通のニュースに出てくるようになったところがすごいなと思います。

アミノ酸が変わったということは、それをコードする核酸塩基配列が変わったということです。

アスパラギンはAATかAACチロシンはTATかTACですから、最初のAがTに変わったのだとわかります。

 

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実はこの解答は、テストだったらまだ正解ではありません。

コロナウィルスはRNAウィルスなので、AがUに変わったと答えなければなりません。

 

それにしても、アミノ酸ひとつで感染力が大きく変わるのは、驚きです。

でも、自分たちの貝のタンパク質の研究でも、ある輸送体タンパク質が運ぶ物質が、アミノ酸ひとつ変えただけで変わった結果を得ています。

頑張って論文にしないといけませんね。