環境鑑識学のシンポジウム

プトラマレーシア大学で主催されたiENFORCE2018International Conference on Environmental Forensics)に参加しました。
Environmental Forensicsとは、どう訳してよいのかわかりませんが、ここでは「環境鑑識学」と訳されている例に倣います。

同大学にいる共同研究者の提案で、私たちの環境汚染に関する共同研究グループの定例セミナーを、この国際会議の1セッションとして実施することになったのです。
以前にも講演したことがある、立派なホール。

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今回は研究概要の発表だけで、フォーマルなスピーチの役目がなかったので、気が楽でした。
(事前にそう言っておいてくれれば、なお気が楽だったのですが。)
しかし、いつものことながら、発表後の質疑ではリスニング力不足で苦労します。
 
今回の宿泊は、大学内のゲストハウス。
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新しい建物ではありませんが、鍵もちゃんとかかり、広さもあり、Wifiもあり、エアコンも温水シャワーもばっちり動くので、問題ありません。
コンビニか売店が近くにあればなおよいのですが、贅沢というものでしょう。
必要な時には、同大学の学生さんが行きたいところに車で連れて行ってくれます。
 
ゲストハウスから、共同研究者の研究室のある建物までは徒歩2分ほど。

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ここには最近、立派なジャワメダカ飼育室も作られました。
 
国際会議後は、ジャワメダカを眺めてのんびり過ごしたいところですが、締め切りの迫る仕事があるので、オフィススペースを借りて、書類仕事に取り組みます。
 
書類仕事には、コーヒーが欲しい。
でも、カフェまで行く時間も惜しい。
ふと廊下を見ると、自動販売機が。

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外国には自動販売機は少ないので、うれしい驚きです。
コインだけでなく、お札も入る立派なもの。
しかも、旧札・新札どちらもOK
早速、缶コーヒーを仕入れます。
 
缶コーヒーはアサヒのWANDAだったのですが、よく見ると自動販売機も日本語でした。

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「つめた~い」って、わかる人はいるのでしょうか。
ホットドリンクは売ってないので、実質問題はないのでしょう。
 

空気が澄んでいる

全国的にお盆休み明けだからか、次々来る台風のせいか、ここしばらく空気が澄んでいる気がします。

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写真ではうまく表現できていませんが、日差しがものすごく強い。
澄んだ青空は嬉しいものですが、近い将来、青空の日は外に出られないようになったりしないでしょうか。
 
職場からも富士山が見える日が多いです。
この窓からも見えます。
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消防用の三角形のしるしが付いているのですが、なんだか富士山の位置を示しているみたい。
ちなみに、富士山はこれです。

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空気が澄んでいると、夜は星がたくさん見えるのは楽しいです。
話題の火星だけではなく、木星土星時間が早ければ金星も立派に見えます。
残念ながら写真は撮れないですが。
 
話は変わって、ジャカルタアジア大会
大会の運営に色々アクシデントがあるようです。
(例えばこれ
私たちの出張でも東南アジアでは色々起こりますが、
こんな大きなイベントでも同じなのですね。
でもインドネシア親日的なので、決して悪意はないと思います(笑)。

気温が体温を超えたら

毎年この時期は環境適応についての講義を受け持っています。
私の担当は主に海の生物についてなので、講義は浸透圧適応、単純に言えば塩分の濃い環境への適応しくみを中心にしています。
例えば、普段海水に住んでいるタイ(マダイ)は淡水では生きられないし、普段淡水に住んでいるキンギョは海水では生きられませんが、なぜでしょう。
ここでは詳しく説明しませんが、重要なポイントのひとつは、魚の体液は海水の3分の1ぐらいの塩分だという点です。
つまり、淡水は自分の体液より塩分が低い環境で、海水は自分の体液より塩分が高い環境ということになります。
ですので、自分の体の浸透圧を基準にして考えると、淡水に住むのと海水の住むのでは全く反対のことをしなければならないわけです。
濃い環境に適応しているタイは薄い環境に適応する能力が低く、塩分が薄い環境に適応しているキンギョは濃い環境に適応する能力が低いことになります。
 
人間の体液の塩分も魚とほとんど同じです。
そして、人間は海水を飲んで生きられるようにはできていません。
ごく単純に言ってしまえば、人間は塩分が薄い方に適応しているわけです。

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さて、この夏は今までになく高温な日が続いています。
海の環境は、熱水噴出域などを除けば極端に高温になることがないので、私は高温適応については詳しくありません。
しかし、自分の体の条件を基準にするという考え方を当てはめると、低い温度に適応するのと、高い温度に適応するのでは全然違う気がするのです。
体温より低い温度の環境で普段暮らしている人間は、体温より高い環境に適応できるのでしょうか。
熱帯の国々は以前から暑い環境だったわけですが、私が知っている限りでは、そのような国では日中に屋外で活発な活動はしない習慣になっているように思います。
日本でも、従来と同じ夏の過ごし方で大丈夫か、慎重に考える必要があるのではないでしょうか。
 
とりあえず見つけた文献はこちら

今度は鹿児島

今度は鹿児島出張です。
早起きして、羽田から飛行機に乗ります。
 
滑走路に向かう誘導路。
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実は海の上に張り出しているようです。
いかにも金属な足で支えられているのが見えます。
しかし、仕事柄、付着生物が気になります。
拡大。
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飛び上がってしばらくすると、三浦半島
三崎臨海実験所の上を飛びます。

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写真では窓枠ぎりぎりのあたりにあるはず。
 
そして、伊豆半島の沖にある初島(左下)。

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シンカイヒバリガイ、シロウリガイ、ハオリムシがいる冷湧水域がこの近くにあります。
 
そして、到着寸前は桜島
噴煙が見えます。
市内から見る桜島雄大ですが、上空からもいい眺めです。

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桜島に目が行きがちですが、
ちょうどこの手前の海の底に、サツマハオリムシのいる「若尊カルデラ」があります。
このカルデラ名、読めるでしょうか。
私は、初めて見たときは「ジャクソン」カルデラだと思ってしまいました。
須美寿島と同じように英語の当て字だと思ったのです。
正解は、こちら
とっても和風です。

松山出張と上空から見る伊豆沖の島々

研究プロジェクトの仕事で愛媛大学に行きました。
空港から市街までは比較的近く、大学は市街エリアの中にあります。
松山城道後温泉も大学から歩ける距離、程よい街の大きさで住みやすそうです。
 
街中を路面電車が走っているほか、
「マッチ箱のような汽車」も走っています。
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大学に向かう途上には、加藤嘉明像がありました。
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関が原前後の歴史に登場しますが、松山城の築城を始めた人とは知らなかった。
ここから松山城へのロープウェイが出ているようです。
松山城は、先ほどの汽車のような復刻版ではなく、江戸時代の木造の城が残っています。
四国は昔のまま残っているお城が多いです。
 
1泊で仕事を終え早々に戻ったのですが、帰りの羽田航路は、梅雨前線を迂回するためか南寄り。
右側の窓からは室戸岬のあとは海と雲ばかりしかみえず、ぼーっとしていると、眼下に伊豆半島の沖合の島々が。
上から見ることはなかなかないので、ちょっと嬉しい気分。

新島、式根島神津島

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そして、利島。

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利島は海上から見ると切り立った島ですが、上から見ると平べったく感じます。
(カサガイ風、あるいはファルコン号?)
いずれにしても、形のきれいな火山島です。
火山と言えば、海底火山の「大室ダシ」もこの辺りにあるはずですが、さすがに上からはわかりません。

3rd Blues Night at Kashiwa

6月2日に「はま」さんの店頭で、つまり大海研玄関横で、恒例の「Blues Night at Kashiwa」が行われました。
この催し、ブルース中心のプロの演奏を無料で楽しめるミニ野外ライブです。

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(演奏の写真もあるのですが、肖像権について確認しなかったので、とりあえずポスターのみで...)

毎年天候に恵まれていて、夕方の空気が心地よい。
ドリンクやおつまみもリーズナブルに買えるし、持参も可。
というわけで、常連さんも増えつつあります。

参加ミュージシャンの皆様、素晴らしい演奏ありがとうございました。
また来年も期待しています。

KASHIWANOHA

柏の葉キャンパス駅のバス停です。
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ローマ字の字面が、何となくハワイっぽい気がします。
末尾のANOHAが、ALOHAとかOHANAに似ているからでしょう。
 
同じアルファベットを使っていても、国ごと、地域ごとに綴り方に個性があります。
外国の人の名前や地名は読みにくいですよね。
それでも、色々と経験を積むことで、人の名前や地名を見ればどこの国か見当がつくことも、だんだん増えてきました。
ちなみに、KASHIWAは極めて日本的な気がします。
 
さて、
かなりのんびりしたペースではありますが、アクセス数が20000を超えました。
これからも地味に続けていきますので、よろしくお願い致します。