普通なことはすごいこと、とは限らない?

前回の続きです。
道路脇の側溝の蓋の上を歩くのは怖くないでしょうか。日本では多くの方が平気で歩いています。でも海外ではご用心。蓋が壊れていたり、所々抜けていたり、思わぬ怪我をします。
ある国では、よく階段につまずくので、不思議に思ってよく見ると、段の高さが一定ではないことに気づきました。一定の段差だと思い込んで、足元を見ずに昇り降りする癖がついているからつまずくのです。駆け下りたりしたら大怪我しそうです。
道路に穴や段差があることもしばしば。マンホールの蓋がないことだってあります。マンホールだと、落ちたら命に関わります。
整備が十分で、危険が少ないことはすごいことなのです。
しかし、すごいということは、世界標準ではないということでもあります。知らず知らずのうちに危険に対する感性が鈍くなっているので、海外では要注意です。
ちょっと似ているなと思うのは、難コースで力が発揮できないマラソン選手とか、荒れたピッチで足を取られるサッカー選手とか、海外コースでスコアを崩すゴルファーとか。
整備が十分なことは、人の能力にとって良いことばかりではないのかもしれません。
 
ついでに言うと、携帯やスマホ見ながら歩いたり自転車に乗る人、自分は大丈夫と思っているかも知れないけれど、周囲が危ない目に遭います。やめてほしいものです。