ハナウマ湾でシュノーケリング

ハナウマ湾でシュノーケリングする機会がありました。ハナウマ湾は、もとは火山の火口だったため、貿易風が吹く立地にもかかわらず、波の穏やかな美しい内湾になっています。この美しさゆえに、過去には過度な観光化によりサンゴが壊滅的な打撃を受けてしまいました。現在では、保護区域としてハワイ大学が管理し、観光とのバランスを取りながら、自然再生を試みています。
 
ハナウマ湾では、岸からすぐ近くの浅いところでも、比較的大きな魚をたくさん見ることができます。でも小さな魚は少なく感じます。サンゴの再生がまだ十分ではないので、小さな魚の隠れ家が少ないからかな、と想像しています。一方、一度死んでしまったサンゴの上には藻類が生えるので、その藻類をサンゴの死骸と一緒にかじる大型のブダイやカワハギの餌は豊富なのでしょう。つまり、今の状況は、サンゴ礁本来の姿ではないのです。
 
ハナウマ湾に入場する時には、全員ビデオによる教育を受けます。そのなかで、水溶性の日焼け止めを使わない、サンゴの上に乗ったり触ったりしない、魚に餌を与えないなどのルールが示されます。ぜひこれらを守って、サンゴ礁本来の姿を早く取り戻してほしいと思います。

ところで、ブダイはどうやってサンゴと一緒に食べた藻類を消化しているのでしょう。
興味を持った学生のみなさん、一緒に研究しませんか?