カイコの研究施設見学

マハサラカム大学のキャンパスは広く、学内移動にこんなカートを準備してくれていました。
日本と気温差があって辛いので、有難い配慮です。
(どうでもいいことですが、背景に見える電線の配線がぐちゃぐちゃなのは東南アジアらしい。)

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見学に連れて行ってもらったのは、絹糸の研究施設。
日本、とくに京都工芸繊維大学との連携で研究が進められています。
 
カイコの大規模な実験用飼育設備から、染色、製糸、そして伝統的な織物、さらに絹糸成分の化粧品や薬品としての応用までの研究が進められています。
 
織物は、有名な「タイシルク」としての大規模生産品でなく、農家に伝わる手作りの工芸品。
作業をしているところも見せてもらえました。

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ムラサキイガイの足糸のコラーゲンにも絹糸様の配列があります。
さらに、分子生物学を始めた頃に絹糸フィブロイン遺伝子の論文を読んだり、エビの脱皮について調べるためにカイコの脱皮の論文を読んだりしていることもあって、カイコの研究には若いころから親近感があります。
というわけで、楽しい見学でした。
(ご案内頂いた角田先生、どうも有り難うございました)