九州大学で水産学会(続き)

さて、学会の内容についても少し書きます。
ゲノム編集のミニシンポジウムと、Calycinのシンポジウムは大変面白く聞かせていただきました。
 
魚類のゲノム編集技術はあっという間に進歩して、遺伝子の操作の部分はもう完成の域に達しているようです。
しかし、実はこの技術を利用するための「肝」は、魚がきっちり飼えること。
ゲノム編集の先端技術を使えるか使えないかは、一見派手なDNA操作の部分ではなく、魚を正しく継代飼育できるかどうかにかかっているのです。
このことは、クラシックなトランスジェニック魚の研究の時代からずっと変わらないのですが、なかなか理解されにくいことです。
その点を主催者の先生方が強調されていたことが印象的でした。
 
Calycinのシンポジウムも面白い話ばかりでした。
ウクレレが趣味のサカナ研究者さんの分子進化のレビューは全体像を理解するうえでとても参考になりました。
ウナギのGFPも、現象自体面白いのですが、応用の話もまた興味深かったです。