インドネシア・スラウェシ島の夜行バス

今さらですが、以前の記事でちょっと触れておきながら放置していた10月の「インドネシア59日出張」について書きます。なぜ、59日なのかというと、帰国時の機内泊以外に、夜行バスで2泊(マカッサル・ソロアコ間の往復で1泊ずつ)したからです。
東南アジアで夜行バスは初めて。地元の人は「ここのバスは快適だから心配ない」と言ってくれたけれど、乗るまで半信半疑でした。
 
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マカッサルから乗り込んだのはこのバス。
十分にデラックスで、座席間隔も広く、私の身長なら殆ど水平に寝ころぶことができました。シートはこんな感じ。
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トイレも車内についていて(走行中は揺れるので難しいが)、エアコンが効き過ぎる以外は十分快適でした。しかし、快適でなかったのはその走りっぷり。ものすごいスピードで走り、見通しが悪くても構わず追い越し。何度か事故寸前で肝を冷やしました。あまり寝られないまま朝を迎え、5時にはお祈りのためにモスクに停車。最終的にはタイムテーブル通りに12時間で無事ソロアコに到着。定時到着ということは、毎日このペースで走るのですね...。
この運転、案内してくれた地元の人も恐ろしかったらしく、復路は違う会社のバスを予約することになりました。この区間に大型バスを運行している会社が複数あることにもちょっと驚きます。

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復路はこのバス。往路よりさらに座席間隔が広く、多くの人が水平になって寝られるフカフカシートでした(運悪く、私が座った最後列だけはちょっと狭かった)。問題はトイレが付いていないこと。案内してくれた人は、「トイレに行きたいときは運転手に言えば沿道に無数にあるモスクに停めてくれるから大丈夫」というのですが、インドネシア語は話せないし、かといってそのためだけに寝ている人を起こすのも悪いので、結局他の人が停めた時について行きました。

さて、地方のモスクのトイレはというと、当然旧式。しかも真っ暗。男性は何とかなるけれど、女性なら懐中電灯と手洗い用の水は必須かも(こういう時もペットボトルの水が重宝)。そのうえ、バスは停車後人数を数えるふうでもなく、いきなり発車してしまうので、置き去りにされないよう要注意。

さらに、夜中の3時ごろ、いきなりエンジンが故障して止まってしまいました。冷房も止まって車内は蒸し風呂状態。どうなることかと心配しましたが、運転手と交代の運転手が2人がかりで30分ぐらいエンジンをいじって復活(何だか故障に慣れている感じ)。そして、明け方5時になるとやっぱりモスクに停車してお祈りの時間。最終的には13時間ほどでマカッサルに到着。

待てよということは、途中停車の時間を考えると、往路のバスとほぼ同じ時間で走ったことになります。前が見えない席だったから気づかなかったけれど、復路のバスもやっぱり飛ばしていたに違いない。あ~こわっ。