木の時間

卵や遺伝を扱う研究の場合、短期間で仕上げなければならない卒論や修論の研究テーマには、生活環の長い生物は不向きで、魚だとメダカやゼブラフィッシュがよく使われます。
早く成長して毎日産卵するので、繰り返し実験ができるからです。
 
そういう点では、樹木の研究をする林学系の学生さんたちは大変だろうな
などと思いながら、ふとキャンパスを見ると、気持ちよく樹々が茂っています。
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初めて柏キャンパスに来た時、まだ全然木のない殺風景な空き地でした。
(職場がこちらに移転するより前です。)
そう考えると、学生の研究テーマにできる程ではないかもしれないけれど、樹木も意外に早く育つようです。
いや、単にそれだけ歳をとっただけか。
 
木を眺めていると、ツクツクホウシの発声練習が聞こえたような。
前にも書きましたが、ツクツクホウシを聞くと、夏が終わる気がします。
まだもうしばらく、ニイニイゼミに頑張っていてもらいたいです。
 
あ、セミも生活環が長い生物ですね。