教習車だけ止まらなければならない

キャンパス前の横断歩道。
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信号がないので、なかなか車が途切れず、横断できるまで時間がかかります。
本来、道路交通法では、横断歩道を横断しようとする歩行者がいたら、車は止まらなければならないはずです。
しかし、実際には車は止まってはくれません。
 
横断歩道の実態は
「教習車だけ止まらなければならない」
「子供は、車が来ないときに、念のため手をあげて渡らなければならない」
程度のものです。
 
実態に合わせて、法改正すべきでしょうか。
安全を確保するための法律の趣旨を考えたら、そんな改正はあり得ない。
という意見が多いと思います。
実態がどうかより、あるべき姿が重要です。
 
しかし、「あるべき姿」も、実は簡単ではありません。
道路交通法の目的は「安全と円滑」なのだそうです。
もし「円滑」の方が拡大すると、横断歩道は、
「歩行者は横断歩道以外は道路を横断してはならない。」
と、歩行者の横断を制限するものになってしまいそうです。
 
わりと単純に見える道路交通法でも簡単ではありませんが、
憲法、安全保障、自衛隊派遣労働者の問題
難しい課題がたくさんあります。
難しいけれど、無関心ではいけないのです。