海に漂うプラスチックの粉

理系であるにもかかわらず、昔からケミストリーは得意ではありません。
ケミストリーと言っても、川畑・堂珍のヴォーカルユニットのことではなく、「化学」のことです。
なぜ「ケミストリー」と呼ぶのかというと、「かがく」と発音すると、「科学」と区別がつかないからです。
「ばけがく」でもよいのですが、何となく「ケミストリー」のほうが馴染みます。
 
勉強としては苦手ですが、ケミストリーは面白いのです。

例えば、キッチンの洗い桶に油が浮いているとき、プラスチックの皿のほうが陶器の皿よりべとべとになります。
これは、油とプラスチックの親和性が高いからです。
 
さて、海に捨てられた様々なプラスチックが次第に砕けて、粒や粉になったものが海にたくさん漂っていることが最近問題になっています。
この話を初めて聞いた時、プラスチックの粉が体に入って悪影響をおよぼすということしか私は考えませんでした。
しかし、実は問題はもっと大きいのです。
 
いわゆる「環境汚染物質」の殆どは脂溶性物質です。
そうすると、洗い桶と同じ原理で、プラスチックの粉は、水中の汚染物質をくっつけて濃縮することになるのです。
それを体に取り込むとどうなるのか。
まだまだこれからの研究課題です。