国際交渉の支え

先日、ある国からの訪問団が来所する予定で、所内の先生方との面会や会食など準備していました。ところがその代表者が当日現れませんでした。
携帯電話に連絡すると、「行けなくなった」とのこと。
こんなドタキャンのやりかたは、自分たちには常識外で、あり得ないのですが、国際経験の豊かな色々な方に聞いてみると、必ずしも珍しくないとか。常識の違いを実感します。
 
国際交流では、このような常識の違う人たちと、折り合いながら色々なことを進めなければなりません。
 
仲良くするために作られた科学のプロジェクトでも揉めるのですから、人の命や国の利益のために対立する交渉ごとでは、自国の方針や常識だけで国際交渉を押し切るのはとても難しいことでしょう。

この時、自国が絶対に譲れない一線を定めているものは何でしょう。
一旦運用基準を緩めてしまったら、今まで譲らなかった一線をどうやって守るのでしょうか。