そもそも「関係性」とは

この数週間の間、多くの大学院生の発表を聞きました。
最近の発表によく出てくる言葉で、私が違和感を覚えるものに、「関係性」があります。
異なる事象の間に関わりがあるのかどうか、それがどのような関わりなのかということを「関係」と呼ぶのだと認識しているので、多くの発表で使われる「関係性」というのは、「関係」で十分であって、「性」は余分な気がして気持ちが悪いのです。
ネットで検索すると、同じ違和感を持っている人もいるようですが、一方で、世の中に影響力を持つ人も「関係性」を使っている例もあるので、このまま世の中に定着してしまうのかも知れません。
 
ついでに言うと、「そもそも」のほうも、最近とくによく耳にします。こちらは、学生だけでなく教員も使うし、自分自身もいつの間にか多用してしまっています。この言葉、以前はそんなに使っていなかった気がしますが、では、代わりにどんな言葉を使っていたのか、どうも思い当たらないのです。ほかの言葉で言い換えられない以上、これは使い続けてしまいそうです。