ぴったりが美しい

仕事柄、人が書いた文章を読んで評価するという仕事をする機会が多くあります。
例えば、レポートの採点、試験の採点、論文の査読。
 
採点するときには、なるべく明確な基準を決めるように心がけているのですが、なかなかこれが難しい。
 
頭が痛いのは、たくさん書いてくれているのに論旨が外れているもの。
レポートなら、努力が見えればある程度は許容してあげたいと思いますが、それでも答えるべきことに答えていなければ、よい点はつけられないのです*。
 
逆に、ものすごく量が少なかったり、投げやりだったりするのに、必要事項が網羅されているものもあります。
必要事項を満たしてれば、ある程度良い点を付けることになります。
 
最も望ましいのは、きちっと努力したうえで、ぜい肉をそぎ落として、必要なことだけが秩序正しく並んでいるもの。
こういう文章は、「美しい」とさえ感じます。
自分では書けませんけど。
 
このような観点から見ると、フィギュアスケート宮原知子さんの必要ぴったりの高さで飛ぶジャンプは、美しいと言えるのではないでしょうか。
 
今日は適当な写真がないのですが、かといって何もないのもさびしいので、しょうもない画像をひとつ。
こんなバンダナがあるのですね。
イメージ 1


*学生の頃、教養の文系科目の某先生のテストで、問題の答えがさっぱりわからないときに、「・・・に対する解答はさておき、ここでは美味しいカレーライスの作り方について述べる。まず、・・・」というような解答でちゃんと単位をもらえたという伝説が噂されていました。
この話が本当なら、某先生はユーモアのセンスがあったのでしょうね。でも、同じパターンで二人目以降が真似してきたら落第でしょう。